ノーワーキングデイの水曜日の昼食は、調理実習として仲間と職員一緒に料理をするか、または隔週水曜日すき家に行き、各自メニューを見て、計算して、1人500円(税抜)の予算で好きなものを食べられることになっていたのですが・・・ある日突然すき家が移転することになり閉店してしまいました。
そこで平井施設長は考えた・・・よし!今度は仲間に買物をさせてあげよう。
ということで日頃から何かとご協力いただいているスーパーケンゾーで、昼食用に好きなものを買わせてあげよう。ということに相成りました。
さっそくスーパーケンゾーへ電話。こころよく受け入れていただきました。
ただし昼食時は店内が一般のお客様で混みあうので、空雲は10時30分から11時頃までの間に買物を済ませることにしました。問題は10時30分頃に行ってお弁当がどのくらい出来ているかということです。しかしこれはしょうがない、ケンゾーさんも努力はすると言ってくれましたが、私たちが勝手に早く行くわけですから、あるものでということになりました。
5班に分かれて職員と仲間4人~6人編成。
予算は一人500円(税抜き)。主食と副菜、デザートまでオッケー!
飲み物はダメ!(ボランティアさんが味噌汁を作って作業所で待っています)
例えば職員1名、仲間4名の班は
食費500円×5名=2,500円 一人500円までは使ってもいいのですが、もし主食を買って余った場合には、その班の余ったお金の合計でデザートを買ってみんなで分けても構わないということにしました。
そこでAさんから質問「自分は好きなものが食べたいから500円以内で主食とデザートを買ってもいいか?」
はぁ!?・・・その班の職員は返答に困っていましたね(笑)
そこで出ました!施設長の大岡裁き「それは構いません。500円は使う権利があるからね。ただし他の人の余ったお金で買ったデザートを食べる権利はないよ。」
分かりますか、みなさん?このマーカーの部分の意味(笑)
つまり5人の昼食代予算は2,500円(500円/一人)
職 員・・350円のお弁当を買いました150円余り)
仲間A・・400円のお弁当と100円のプリンを買いました(キッチリ500円)
仲間B・・350円のお弁当とカップ麺100円を買いました(50円余り)
仲間C・・350円のお弁当を買いました(150円余り)
仲間D・・400円のお弁当を買いました(100円余り)
使わなかった金額合計4人で450円
この残った皆のお金でシャインマスカット一房420円が買えました。
普段食べたこともないフルーツが買えて皆大喜び。
ところが、Aさんは自分の予算500円をきっちり使ったのでこのシャインマスカットを食べる権利はありません。
自分は一人ではない、仲間がいる。
仲間同士協力し合えば今自分が考えている事よりもっと多くのこと、大きなことが出来る
そして結果は・・・作業所に戻ってシャインマスカットを分けている時に、皆が「美味しそうだからAさんにも分けてあげよう」と言ったので結局5等分にして分けて食べました。もちろんAさんは自分で買ったプリンは自分一人で食べていました。だって「プリン一個全部、ひとりで食べてみたかったんだもん!」
いいんじゃないですか、結果がどうであっても。答えは仲間同士が導き出すもの、それも状況に応じて変わるもの。それを職員が「だからねAさん・・・なんだよ。わかった!」などと型にはめてしまうこのないようにネ。
そんなことすると「アンタ何様?!」と言われてしまいますよ(笑)